用語解説
制御盤内に設置・使用されるシールドケースは、電磁波を外部へ漏らさない役割になります。使用用途として、電磁波を発生する制御機器や電子機器の中には、をシールドケースを使うことで、電磁波を遮断し、誤作動を起こさないようにします。電磁波のシールド効果は導電率によりシールド面に電流を流すことで、その機能・効果がでます。その為、隙間や開口部が少なくすることで、電流を流れやすくし、ケースのフタ部分をしっかり接続する(導電性ガスケット等を使う)事ことで、より高いシールドが維持できます。(ちなみに、大迫電気で製作している制御盤は、それ自体が金属ケース「制御ボックス」になっている為、相当なシールド効果あり、ボックスから露出するケーブルを金属管に通す又はシールドケーブル化、ボックスの蓋には、導通テープなどで隙間を繋ぐ事で、より電磁波カットを強化しています。)
ケーブル端末処理部分のコネクター部分にも、専用のシールドケース「コネクターケース」でシールド線の保護金属と導電接地する事で、完全になります。)
また、シールドケースに採用される素材は鉄、ステンレス、ベリリウム銅、パーマロイ、樹脂、メッキ、電磁波吸収体、導電性の粒子を混ぜた塗料など、多種にわたります。素材だけでなく形状もその役割に関係し、電磁波カット効果や反射や吸収など、機能も様々です。
シールドケースを一言で表すなら、EMC(電子機器の電気的、磁気的な耐性。外部または内部からの電気的、磁気的な影響により電子機器自体に不具合が起きる電磁感受性と、他の電子機器や人体に悪影響を与える電磁妨害との両方の対策を施したもの)の向上が目的といえます。