近年当社で製作している半導体製造装置は、ケーブル使用率が大変増えております。

ケーブルの使用本数が増えますと、圧着するピンも大変な本数になります。従来の「手動圧着機」を使用してピンの圧着を行う手順は、{電線の被覆をストリッパーで剥く}→{圧着ピンを手動圧着機にセットする}→{電線を圧着ピンに挿入する}→{手動圧着機を握り圧着}と、大きく分類しても「4工程」あります。自動圧着機の場合は、{電線の被覆ストリッパーで剥く}→{自動圧着機にセットしてあるピンに電線をセットする}→{自動圧着機のペダルを踏み圧着}と、大きく分類すると「3工程」で完了します。作業工程数で比べますとたったの「1工程」しか減っておりませんが、時間で比べますと大きな差が出ます。1本の電線を手動で圧着した場合、種類にもよりますが約20~30秒。自動圧着機で圧着した場合、約10秒前後で完了します。ケーブルの中には何十本もの電線が入っていますので、50芯のケーブルですと手動と自動では約8分~16分の差が生まれます。同じ種類の圧着ピンを多数圧着する場合は、自動圧着機を使用して「作業工数」と「人件費」の削減ができ、コストダウンが可能になります。

 

 

執筆 大迫電気 I