私自身、製造業(モノづくり)が今の会社(大迫電気)で勤務しています。
制御盤を製作する工程の中でケーブル製作(ハーネス加工)を担当しています。
私が入社したての頃は、まず最初にケーブルストリッパーを使ってケーブル(電線)剥きの練習をひたすら行っていました。
電線を剥いた際に電線にキズがないか、スムーズに剥くことができるのかの練習をしていました。
定期的に上司の方が私の剥いた電線を見て、まだ電線にキズがあると言われ、ストリッパー刃の当て方(角度)を良く注意されました。
自分自身なかなかコツをつかむことができなかったのですが、何百回と剥くうちにストリッパーの刃の当て方がわかるようになり、それでも電線の剥き練習も数日続きました。
剥きの練習が終わり、ホッとしていると上司の方が圧着端子を私に渡して、この圧着端子の長さより1㎜程度長く電線を剥く練習が始まりました。
電線サイズによって圧着端子の大きさが変わるため、剥く長さを調整しないといけませんでしたが、私てきには意外と速くコツをつかむことができました。
次に圧着加工(圧着端子)を教わりました。
上司の説明では、圧着端子の圧着部に圧着ペンチ(手動工具)で圧着すること、端子の端で圧着すると電線が切れるまたは、電線が抜けることがあるため、その点を注意して作業することと言われました。
加工するにあたり私は、器用な方ではなかったのですが、端子を圧着する加工はうまくできました。
ただケーブルのサイズが太く(10・8・6AWG)になるにつれて手に握力がなくなり圧着ペンチを作業机に押しあてながら腕の力で圧着することしかできなくなるくらいでした。
家に帰って手を見ると水ぶくれや手のしびれ・腕の筋肉痛が数日続きました。
そういった作業を繰り返していくうちにだんだんと慣れてきたころに上司の方が私に、今まで教えた基本を忘れることなくその他の圧着加工・圧接加工・半田加工も、いままで学んだことの応用だと教わりました。
あれから数年がたち今では、それなりの加工をマスターできたと思っています。
まだまだ私の知らない加工の仕方を学びなおかつ、品質第一に考えてこれからもモノづくりの街大田区で、今の仕事を続けていければと思っています。