今私は、制御系の中継ケーブルを製作しています。
私的にはシンプルなケーブルだと良いのですが、製作中の中継ケーブルは、図面が6枚構成になっていて、1日では仕上がりません。
まず、コネクタを組み立てます。
今まで使用のコネクタは、組み立ての必要がありませんでしたが、今回使用する物は10種類以上の部品を組み立てて1つのコネクタになります。
部品、型式どれも似た様な番号で、何通りもの組み合わせが出来るので、方向性や取付位置を間違えてしまうと、検査工程まで気付かない為、しっかり組み立てないと相手が取り付けられないという大変なことになります。
次に使用する5本のケーブルの未使用線を確認して黒収縮チューブで処理します。
54本ピンの圧着をします。
ピンをコネクタに差し込む前に、フード、拡張ケーブルフィッティング、ケーブルグランドに5本のケーブルを通さなくてはいけません。
口径に対しケーブルがギリギリの太さなので、傷つけない様注意して通します。
コネクタにピンを差し込み、間違いがないか、抜けがないか確認の後、コネクタをフードにトルクを使用して取り付けます。
次にケース落としのシールド処理が有るのですが、ケースとリングの間10cmほどの間の自由に動かせない場所で、銅箔テープで処理をしなくてはなりません。
何回やってもとても難しいです。
銅箔テープで5本のケーブルまとめて処理が済んだ後拡張ケーブルフィッティング内のリングとバネをリングの中に押し入れて、シールドの導通があるか確認します。
そしてケースのリングを専用工具で締めて片側が完成します。
同じ様に細心の注意をしてもう一方を完成させます。
私の製作した中継ケーブルが、どの様に制御盤に取り付けられ、使用されているのか見てみたいです。
今後も、手間のかかるケーブルにチャレンジして、経験と実績を作り、物作りの町大田区の大迫電気を、東京から日本そして世界まで知ってもらえる様、今後も、頑張っていきます。