私は半導体製造装置制御盤で電源を投入する為にクリーンルームで使用される電源ケーブルの製作を担当しています。

線材としては、キャプタイヤの4芯・3芯・2芯、サイズはUL規格にするとAWG8・AWG14・AWG22・AWG38と単線では1/0・2/0までのものが主となります。

線色も通常色では、赤・白・黒・緑ですが、依頼元の希望により対応しています。

長さについても、20m(2000mm)くらいまで任意の長さ公差で製作する事が出来ます。

単線をシールドチューブ、ジッパーチューブ、ホックチューブでケーブル化する事も可能です。

被覆がない分軽量ですし、キャプタイヤの白い粉も出ませんから、防塵にも効果があります。

スペース的にも縮小する事が出来るので安定した環境下で使用する目的には向いていると思います。

とはいっても需要はやはりキャプタイヤが多く接続先に合わせ長さの差をつけ圧着端子を取り付けます。

安全規格の向上の為に、線材はより太く制御盤小型化の為に、部品はより小さく変化しています。

VCT38のケーブル1つとっても圧着端子にはR38タイプやCB38タイプなどのサイズがありメーカーもさまざまです。

圧着端子をつける際にも芯線が干渉しないよう被覆の剥きの長さには細心の注意を払っています。

端子の端から数ミリ以内に収めるには熟練を要します。

多芯ケーブルはやり直しの訊かない一発勝負です。

今まで何百本も製作してきましたが、いまだにこの瞬間は緊張します。

仕上がったケーブルを納品する為に、きれいに拭きあげます。

納品の為に丸める時はケーブル同士が擦れただけでも摩擦でキズがついてしまうので、持ち上げながら巻き上げ、搬送によるキズ防止にラップやエアーキャップで梱包します。

キャプタイヤの中の粉についても出来る限り強力なエアーで拭き飛ばし被覆端末にはスミチューブで処理していまのでクリーンルームなどの防塵対策環境下でも安心して使用いただける仕上がりとなっています。

1本からでも製作いたします。

在庫確認、切り売りなども、お問い合わせください。