Before (改善前)

 制御盤設計において、制御回路の開閉を遠隔操作するために、電磁開閉器を使用するのが一般的です。

【メリット】
・開閉を遠隔操作出来る。
・主回路の他に補助接点も使用出来る。
【デメリット】
・コイルサージが他の機器に影響を与えてしまう。
・開閉時に若干の振動が出る。

電磁開閉器は、制御盤に限らず幅広い分野で使用されています。主な役割としては、回路の遠隔操作をする事で、制御回路には欠かせない部品と言えます。電磁開閉器をそのまま使用しますが、磁界の変化でサージが発生する事があり、思わぬ形で不良を引き起こす可能性があります。

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After (改善後)

制御盤設計において、電磁開閉器にコイルサージ吸収ユニットを取り付ける事によって、コイルサージから他の機器を守る事が出来ます。

【メリット】
・コイルサージを吸収して、他の機器への影響を無くす。
・取付が簡単に出来て、後付も可能。
【デメリット】
・材料コスト増加。
・電磁開閉器に合わせて選定する必要が有るため、流用が出来ない場合が有る。

電磁開閉器は、コイル部分に電圧をかける事で動作します。開閉時に磁界の急変で発生するコイルサージに対して、接続されている機器のサージ耐性が低く破損の恐れがある場合などは、コイルサージ吸収ユニットを使用して、他の機器を保護する必要が有ります。

POINT(要約)

コイルサージも他のサージ同様、強い力が加わります。電気部品はサージ耐性の高い物も多数有るため、必ず取り付けなければならない物ではありませんが、耐性の低い物や、万が一破損すると大きな影響がある場所などは、あらかじめ保護対策をしておくのが良いでしょう。